2025年10月21日(火)~22日(水)の2日間で、函館市および北斗市の会員企業やリサイクル関連企業の視察を兼ねた交流会を開催し、当支部の青年部メンバーを中心とした19名が参加しました。(タイトル写真は(株)鈴木商会 函館事業所から見える函館山をバックに撮影)
1日目 ①(株)鈴木商会 函館事業所
午後、道内各地から函館港町ふ頭に集合し、まずは(株)鈴木商会 函館事業所を視察。大きな処理設備は無く、切断や破砕が必要な母材は鈴木商会の他事業所に送り、他事業所で加工した製品を船積みすることが主目的とのこと。佐々木所長の説明を聞きながら皆さん市況についての情報交換などをされていました。
1日目 ②(株)エキスパート
港町ふ頭でバスに乗り換え、北斗市へ。(株)エキスパートさんを市川社長のご案内で視察しました。家電リサイクル法対象品を自治体の許可で処理しているほか、様々な廃棄物、有価物を扱われていました。特に、いわゆる「非鉄倉庫」の中は懐かしくて面白いモノが沢山あり、所ジョージさんの世田谷ベースのようでした。
1日目 ③(有)中里商店 ④懇親会
その後五稜郭タワーを見上げながら函館駅方面へ。函館駅から東へ2kmの住宅地にある(有)中里商店さんへ。「近隣住民と上手くやっていく秘訣は『迷惑を掛けない』と言う意識ではなく(音はどうしても出る)、『積極的に地域の役に立つことを考え、近隣から感謝される存在であること。』小規模でも維持させるには『成長』を目指すこと。数人の会社だが一人一人の『成長』を数字で意識させることが大切」という中里社長のお話がとても印象に残りました。
夜は地元民一推しの料理店でいか刺しや海鮮料理などをいただきながら、より詳しい情報交換と懇親を深めました。
2日目 ①(株)サンアール
翌日1か所目は主に産廃の再資源化を行っている(株)サンアールさんを視察。
こちらは2000年頃、函館市が産業廃棄物最終処分場での受入れを数年後に終了するという発表を受け、親会社である(株)佐々木事業所がその後の受け皿になるべく設立したのだそうです。市の受入終了時期に照準を合わせた設備投資、市の受入れが想定外に延びたことでのご苦労、稼働開始が延びてもさらなる設備投資を続けるなど、先見の明と情熱に溢れたお話を伺いながら、徹底した選別と再資源化を実現する各施設を時田専務にご案内していただきました。時田専務、本当に有難うございました。
2日目 ②(有)金子商事 ③小田島水産食品(株) ④昼食会
続いては函館山ふもとの歴史的町並みを眺めながら「函館どつく」(造船所)方面へ。
(有)金子商事さんは開業当時から函館どつくのスクラップを扱われており、今でも扱い量のほとんどが函館どつくで発生した端材だそうで、受入も加工も建屋内で完結されていたのが特徴的でした。この業界の働き手を確保するには「キツい」「ごみ」から「カッコいい」「資源」へのイメージの転換が必要だとの沼田専務のお話しに大変感銘を受けました。
その後沼田社長のお取り計らいですぐ向かいの小田島水産食品(株)さんへ。こちらは国内に(=ということは世界にも)数えるほどしかない木樽で仕込むいかの塩辛を作っている会社。北海道では唯一だそうです。樽の違い、酵母菌の違いで味が全く変わるらしく、その貴重な木樽を作る職人がいなくなりつつあるのだそうです。何種類もの試食を頂き、皆さん「白飯が欲しい」を連呼しながら、ずっと残ってほしい技と味を噛みしめていました。沼田社長、小田島水産の工場長、有難うございました。
最後は金森赤レンガ倉庫に移動して函館らしい洋食を皆さんで味わいました。
視察を受け入れてくださった各社様、丁寧にご案内、説明をしてくださった佐々木所長、市川社長、中里社長、時田専務、沼田専務、小田島水産様、誠に有難うございました。